2023.08.01vol.100天候の変化と頭痛の関係~天気痛~
“天気痛”とは、気象や気圧の変化によって交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが乱れることで引き起こされる痛みのことです。梅雨明け後も、台風やゲリラ雷雨の影響で頭痛や肩こりなどの天気痛の症状が出現することも少なくありません。特に、整形外科疾患の既往歴のある方は、気圧の急激な変化時に関節や筋肉に痛みが生じることがあります。
天気痛の症状
- 関節や筋肉の痛み
- 頭痛や片頭痛
- 疲労感や倦怠感
また、スマートフォンやパソコンを多く使用する方は、姿勢不良による頭頚部の筋肉の血行不良や自律神経の乱れにより天気痛が生じやすくなります。
頭痛の中でも、頚部~後頭部痛にかけての頭痛は、後頭下筋群の筋緊張性頭痛の可能性が高いです。後頭下筋群は、頚部の付け根の後方にある筋肉で、頭部の運動や姿勢を制御し、頸椎の可動域や姿勢のコントロールを保つ役割を果たしています。不良姿勢(円背やストレートネック)になることで、後頭下筋群の筋緊張の増加や筋力の不均衡を生じ、筋肉内を走行している(後頭部や側頭部の感覚を支配している)大後頭神経が圧迫され、頭痛や頚のこりなどの症状を引き起こしやすくなります。
- 身体評価(姿勢・頚椎のアライメント評価)
- 生活動作指導(座位・就寝時の姿勢、枕の高さ指導など)
- 運動療法(筋緊張調整や関節に対するアプローチ)
- セルフケアの指導(自宅で行えるストレッチや筋緊張調整方法の指導)
タカハラ整形外科クリニックでは、医師の診断および指示のもと、慢性疼痛の改善を目的に不良姿勢の改善・予防のための運動療法を理学療法士が実施し、セルフケアの指導をしています。
該当する方は、スタッフまでお気軽にご相談下さい。