2024.12.02vol.116肩関節夜間時痛の就寝姿勢の工夫
夜中に肩が痛んで眠れない、痛みで目が覚めるなどの症状で困っていることはないでしょうか?
その症状、肩関節周囲炎かもしれません。
肩関節周囲炎とは?
日本では一般的に四十肩・五十肩と言われており、発症の原因はいまだ明らかではありませんが、肩周囲の筋肉や腱、靱帯、関節包、滑液包などの組織が退行性変化(老化)し、炎症を生じることが原因と考えられています。
主症状は肩の痛みと可動域制限(拘縮)です。
就寝姿勢の工夫
仰臥位の場合
1. クッションなどを使って肘を肩より少し高くし、手は体の方へ倒す
2. 脇を30度程度に開き肩に負担のかからない姿勢をとる
側臥位の場合
腕が内側へ落ちるのを予防するように大きめの抱き枕などで支える
理学療法士が実施すること
タカハラ整形外科クリニックでは、医師の指示の下、専門スタッフ(理学療法士)が上記の病期に応じて痛みや関節の動きを改善する運動療法及び自宅で簡単に実施できるセルフケアの仕方を指導しています。
- 日常生活動作・姿勢指導
夜間痛・動作時痛を緩和する就寝姿勢や日常生活動作を指導します - 関節可動域訓練(リラクゼーション・ストレッチ・モビライゼーションなど)
病期や痛みに応じ、関節の動きを改善する運動療法を理学療法士が選行います - 筋力強化
肩関節周囲の筋力強化や、腕を挙げる土台となる肩甲骨や体幹を安定させる運動療法を行います - 動作訓練
仕事やスポーツなど患者様個々に合った動作訓練を行います - セルフケア指導
患者様個々に合った自宅で行える簡単なセルフケアを指導します
※上記のような症状で困っている方は、是非、当クリニックの医師・理学療法士と一緒に治療を行っていきませんか。
尚、夜間時痛や肩の痛みの原因が肩関節周囲炎ではない場合も多いので、一度整形外科医の診察を受けることをおすすめします。夜間時痛が強い方は関節内注射が有効な場合が多いです。