2021.03.04vol.72モートン病はご存知ですか？

モートン病は、中足部の中足骨頭間で生じる底側趾神経の絞扼性神経障害です。
中年女性に多く、好発年齢は平均55歳（29～81歳）で男女比は1：10とされています。第3−4趾間に多発し（約66％）次に第2−3趾間（約32％）次いで第4−5趾間（約2％）に起こります。

第3−4趾間でモートン病が起こりやすいのは内側足底神経と外側足底神経が合流しているために神経の径が太く圧迫されやすいことと、第1・2・3中足骨と第4・5中足骨の可動性に差があるためです。結果として第3−4趾間の動きが増加していることが影響していると考えられます。

モートン病の症状

症状としては、突然歩行時に中足部痛で発症することが多く、時に足趾や足背まで放散痛・安静時痛も起こることがあります。歩行時には、足趾への放散痛・灼熱痛がみられることが多く、しびれ感などの知覚障害などもありますが、運動障害はありません。明かな原因のない場合も多いですが、不適合な靴を履いた際に発症することもあります。治療法としては、適合した靴・第3−4趾間スペーサー・注射などがあります。

理学療法士が行うこと

タカハラ整形外科クリニックでは理学療法士による以下のような治療を目的にリハビリを行っております。

1. 足趾の可動域の獲得
2. 趾間部や周囲の靭帯の柔軟性の獲得
3. 下肢のストレッチ
4. 適合した靴の指導など

ストレッチに関しては足底腱膜のストレッチ・腓腹筋のストレッチなどを中心に行います。
気になる方は、当クリニックに来院し、スタッフへ相談してください。
身体の状態を把握し、必要な身体のケアを理学療法士と一緒に考えてみませんか？