2020.10.01vol.67腰椎分離症について
スポーツの秋になり、スポーツ活動に励んでいる方が多いのではないでしょうか?
そこで今回はスポーツ活動量の多い10才代前半に多いと言われている腰椎分離症についてのご紹介をします。
腰椎分離症とは?
腰椎分離症は、椎弓と呼ばれる腰椎の後方部分が分離した状態のことで、疲労骨折が原因と考えられています。腰を反る動作を反復するスポーツ(バスケットボール・バレーボール・ダンスなど)、体を捻る動作を反復するスポーツ(野球・ラケットスポーツなど)で生じやすいと言われています。
腰椎分離症の症状としては、腰を反る動作をすると腰痛が増強するのが特徴的で、前かがみ(前屈)が制限されることもあります。
その治療法ですが、骨の癒合が期待できる場合は、コルセットによる固定や数ヶ月間の運動休止を行います。骨の癒合の可能性が低い場合は、リハビリにより機能改善を図りながら疼痛の程度に応じて段階的にスポーツ復帰を目指していく流れとなります。腰椎分離症は一定期間の安静で腰痛自体は軽減していきますが、身体機能や動作が修正されないまま競技に復帰すると再発するリスクが高まります。特に股関節周囲筋の柔軟性の低下や背骨の可動性の低下により、スポーツ時の反る動作や捻る動作で体幹固定が不十分となり、腰椎椎弓への過剰なストレスにつながります。
そこでタカハラ整形外科クリニックでは、体幹や下肢の可動性や安定性、筋緊張や姿勢などを評価し、腰椎に負担がかかっている原因を解決する目的でリハビリテーションを行っています。
理学療法士が行うこと
○身体評価
- 脊柱や股関節周囲の可動性チェック
- 動作評価(スポーツ時の動作など)
○運動療法
- 骨盤帯や背骨の安定性を高めるための体幹深部筋などの筋力強化
- 各個人の症状に応じた筋肉のストレッチ
○生活指導
- 日常生活やスポーツ活動時に関節に負担がかかりにくい動作の指導
気になる方は、当クリニックに来院し、スタッフへ相談してください。
身体の状態を把握し、必要な身体のケアを理学療法士と一緒に考えてみませんか?