2020.02.03vol.59肩こり ~自分で治す方法~
肩こりで困っている方はいませんか?日本の国民病ともいわれる肩こり。厚生労働省の調査によると、身体の悩みの訴えでは、女性では1位、男性では2位と報告されています。
しかし、訴えは多いものの医療機関に受診する頻度は高くないといわれ有訴者の中には、「肩こりで医療機関を受診するのは、気が引ける」という声を聞くことがあります。肩こりの治療では、痛みの原因や身体の状態を知ることが重要です。
肩こりは(1)本態性肩こり (2)症候性肩こり (3)心因性肩こりに大別されます。
(1) 本態性肩こり
特別な基礎疾患が見当たらないものを指し、多くの危険因子(不良姿勢・疲労など)が報告されています。
また、僧帽筋の血流低下に伴い、酸素の取り込みが悪化し、筋肉疲労が回復しにくくなっているという説があります。
(2) 症候性肩こり
頸椎疾患や肩関節の機能低下などの整形外科疾患、内臓器疾患、耳鼻科疾患、歯科疾患など他の疾患が原因で起こるものです。
特徴としては、特定の部位だけ強い痛みがある、休んでも症状が改善されない、徐々に悪化する、などが挙げられます。
(3) 心因性肩こり
不安や緊張などのストレスにより、自律神経の働きが乱れ血流を低下させ、肩こりを引き起こす事が報告されています。
さらに、ストレスがあるとドーパミンが過剰に放出され、通常は収縮する必要のない筋肉まで収縮し肩こりを引き起こす事も報告されています。
タカハラ整形外科クリニックでは、医師と理学療法士により、診察や検査を行い、肩こりの原因を追究し、患者様個人に合った治療プログラムを提案しています。
理学療法士が行うこと
- 姿勢評価(立位・座位・就寝姿勢など)
- 枕の高さや机・椅子の高さ、パソコンとの距離などの評価
- 関節可動域・筋肉の硬さの評価
- 筋力検査(肩甲帯・体幹など)
- 動作評価(肩こり患者の多くにみられる代償動作のチェックを行います)
上記の結果をもとに、ストレッチやリラクセーション、筋力トレーニングなどのホームエクササイズ指導を行います。
さらには、不良姿勢に対する姿勢指導や枕・机・椅子の高さ、パソコンとの距離などの調節のアドバイスも行っています。
肩こりでお困りの方は勿論、姿勢や肩こりのセルフケアなどにご興味がある方は、お気軽に当院スタッフへご相談ください。