2018.04.03vol.37体外衝撃波治療 ~痛みで困っていませんか~
先月にタカハラ整形外科クリニックでは、「体外衝撃波疼痛治療装置」(デュオリスSD1 / 日本メディカルネクスト社製)を導入しました。日本メディカルネクスト株式会社
元々、腎結石の治療に用いられている体外衝撃波を患部に照射する治療法で、整形外科領域では新しい治療法です。
現在、ヨーロッパを中心に普及し、主に足底腱膜炎や腱付着部炎など、多くの疼痛性疾患の除痛を目的とした治療です。
欧米ではスポーツ選手を中心に、低侵襲で安全かつ有効な治療法として使用されています。
副作用は殆どなく、安全な治療法として推奨されています。
以下に該当する方は、医師へ気軽にご相談下さい。
適応疾患
- 足底腱膜炎(国内では、難治性足底腱膜炎のみ保険適応:5000点)
- アキレス腱炎
- 膝蓋腱炎
- テニス肘
- 石灰沈着性腱板炎・腱板炎
- バネ指
- 骨折遷延治癒、疲労骨折、離断性骨軟骨炎(早期)などの骨病変
治療の特徴
- 1回の治療時間:約10分
- 一定期間を置き、数回の照射を行います。
- 一般的に、(週1回)3回の繰り返し治療で、治療効果が確認されています。
- 麻酔不要で、もちろん傷跡などもなく、痛みの少ない低侵襲治療です。
- 治療後は、治療前と同様に歩行が可能です。
治療効果
短期的除痛(神経に対する効果)
- 痛みに関わる神経内の伝達成分を減少させる(除痛効果)
長期的除痛 組織修復作用(腱に対する効果)
- 血管新生、コラーゲン産生を促す成長因子が産生される
- 炎症の要因となっているサイトカインの発現が抑制される