2018.02.01vol.35姿勢による腰の負担 ~椎間板内圧の変化~
腰痛のある方で、「立った状態より座った方が腰が痛くなる」「同じ姿勢を長時間続けていると痛くなる」など、経験した人がいるのではないでしょうか?
人間の腰には立つ、歩く、座る、かがむ、体をねじる、物を持ち上げるなど、さまざまな動きが発生しますが、椎間板には姿勢に応じて負担(圧力)が加わります。
同じ姿勢を長時間続けたり、急激に圧力が加わることにより椎間板内圧が上昇し、腰痛を引き起こします。
既に腰痛のある方や腰痛を予防したい方にとって椎間板内圧が小さい姿勢や動作を身に付けることは重要です。
日常生活の姿勢や動作を少し気を付けることにより、腰痛を防ぐことが期待できます。
タカハラ整形外科クリニックでは、医師の診察後の指示により、専門スタッフ(理学療法士)が検査を行い、患者様に適した姿勢や動作、椎間板内圧を減らす指導、自宅や職場で行うことが出来る簡単な体操・身体ケアの指導を行っています。
姿勢と椎間板の内圧(腰の負担)の関係
出典:Nachemson.1976
立位姿勢の椎間板内圧が100とすると、座位姿勢は140と立位より座位の方が腰の負担が強くなります。
さらに、前かがみでの座位や腰を曲げての持ち上げ動作などは、立位の2倍以上腰の負担になっています。
これらのことからも分かるように、正しい姿勢での座位や腰に負担が加わらない動作など、椎間板内圧を減らす方法を身に付けることが、腰痛軽減・予防に重要です。
専門スタッフ(理学療法士)が実施すること
- 姿勢指導(座位姿勢や就寝姿勢など)
- 動作指導(しゃがみ込みや物を持つ動作など)
- 椎間板内圧を減らす方法の指導
- 治療(筋・筋膜アプローチ、関節アプローチ)
- 腰痛予防に効果的な体操の指導
- セルフケアの指導