2022.06.02vol.86梅雨時における腰痛 ~外出時、何を履いて歩いていますか~
気温が高くなってきて初夏を迎えましたが、腰痛が気になることはありませんか?
近年、千葉大学病院が出したデータにおいて、5~6月は腰痛で受診する方が増える傾向にあり、厚生労働省国民生活調査の「自覚症状がある不調」の中で、腰痛は男性で1位・女性で2位となっています。
6月の梅雨時期になると、レインブーツを履く女性も多くみられ、更に暑くなってくると、サンダルを使用する機会が増えてきます。
腰痛はストレスや気圧変化・寒暖差でも生じますが、踵部の固定力(ホールド感)が低下するルーズなサンダルなどを履いて歩行を続けると、履物と踵が分離した動きが生じて立位バランスを崩しやすくなり、腰への負担が高くなることが考えられます。
強度の弱いルーズなサンダルで1日に数千歩ほど歩いた場合、踵の“ブレ”は1日に数千回生じることになり、腰部への疲労は蓄積すると思われます。
そこで、タカハラ整形外科クリニックでは医師の診察に基づいて、専門のスタッフ(理学療法士)が患者様の腰部筋の疲労評価や梅雨時期における履物の指導を行っています。サンダルやレインブーツ等の履物や腰の筋肉疲労について、気になることがありましたら、医師もしくは理学療法士へ気軽にご相談下さい。
対象者
- ルーズな履物(サンダル等)・大きめのサイズの履物で歩行する方
- 歩行時に腰痛がある方
- 腰部周囲の筋肉が疲労しやすい方
理学療法士が行うこと
- 履物の選び方・履き方の指導
例)履物(サンダル等)の踵部固定力のチェック等を実施 - 腰部周囲の筋肉疲労の評価と対策
例)腰部周囲の筋肉のストレッチ方法や筋力運動等の指導 - 歩き方の指導
例)腰への負担を軽減させる足趾の使い方等を指導
期待される効果
- 梅雨時期における履物の選択肢増
- 腰部周囲の筋肉疲労の軽減