2020.09.01vol.66ばね指(弾発指)をご存知ですか?
日常生活において、家事や仕事、趣味などあらゆる場面で手を使うことは多いですが、“指が動かしにくい“、“動かすと痛みや引っかかる感じがある“などの症状はありませんか?その症状、バネ指かもしれません。
ばね指とは?
指は腱によって曲げ伸ばしをすることができます。指を曲げる腱が屈筋腱でこれはスムーズに動くために靭帯性腱鞘というトンネルの中を通っています。
この屈筋腱と腱鞘の間で炎症(=屈筋腱腱鞘炎)が起こると、指の関節周囲に痛み・腫れ・熱感等が生じます。
これを放置して指の使いすぎを続けると、腱鞘が肥大し通過障害を起こすため、引っかかり感(弾発現象)が生じ一層症状が強くなります。
原因
更年期の女性や、妊娠・出産期の女性に多く生じ、日頃から手や指を使う仕事の人に多くみられます。
手をよく使う人は腱・腱鞘に常に負荷がかかっているため、炎症が起こりやすく、特に、「パソコンのキーボードやマウスの操作」「ゴルフ・テニスなどの手を使うスポーツ」「ピアノなどの指を酷使する楽器の演奏」が原因として多いようです。
女性においては、女性ホルモンの分泌が低下すると筋力や骨密度が低下するだけでなく、腱・腱鞘自体が傷みやすくなるため、発症する可能性が高まります。
セルフチェック
- 手のひら側の付け根(MP関節)に圧痛や腫れ、熱感がある。
- 指の曲げ伸ばしがスムーズではなく、途中で引っかかりがある。
- 起床時に指がこわばり動かしにくい。
- 指が曲がったまま戻らないことがある。
- 曲がった指を戻そうとして力を入れるとカクンと跳ねる。
※タカハラ整形外科クリニックでは、医師の指示のもと理学療法により上記のような症状に対し自宅や職場で出来る簡単なセルフケア方法も指導しています。
理学療法士が行うこと
- 身体評価(疼痛部位・動作の評価)
- ストレッチ指導
- セルフケア指導
- 生活指導
上記で気になる方は、お気軽にスタッフまでご相談ください。